Case4-1 人々が集い交わる場を築く

中堅として重要な現場を任されつつ
後進育成にも力を注いでいます。

建築部 建築課長 兼 購買課長
生物工学科卒 1996年入社

加藤 進

初めて任された現場で自信が芽生えました

父親が土木関係の仕事をしていたので高校卒業後は自分も同じ業界に入ろうと思い、地元の建設会社である中村建設に入社しました。施工管理を行うとは想像していませんでしたが、入社から先輩について一から知識、技術を身に付けました。ゼロからのスタートだったので何もわからない、できない当初の数年間は精神的にもキツかったですね。23歳のとき、初めて工場建設の現場を任されて、それをなんとかやりきって完成できたとき、小さな自信が芽生えました。

人々が集い交わる場を築く
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形に残る仕事、それがやりがいの一つです

その後は一つひとつの案件を大切に、実積を重ねてきました。徐々に知識も付き、現地調査、積算、見積り、施工管理全般といった仕事をこなせるようになってきました。同時に資格についても1級建築、1級土木、1級電気、1級管、1級造園施工管理技士と「取得できるものは取る」姿勢で身に付けてきました。手がけた仕事はどれも思い出深いですが、今までで一番大きな案件は5年ほど前に手がけた高梁市のバスセンター、図書館、商業施設などが入った複合施設です。駅前のランドマークになっている意匠的にも優れた建物です。施工管理という仕事は建物が完成すると形になって残りますし、家族がその施設を利用している姿などを見るとすごく嬉しいですね。

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大きな現場を指揮者として動かす醍醐味

現在、私が任されている現場は「井原市立田中美術館新館建設工事」です。既存建屋を一部耐震補強で残し、ほかは解体して新築します。2021年春に着工し竣工は2022年の10月予定です。今回は新築工事と耐震工事を同時に進行させるのでいろいろな点で細かな調整、確認事項が必要になります。解体、土工、型枠、鉄筋、鉄骨工事などの協力業者が1日最大100人ほど入るので、総合的な指揮者として、コミュニケーションをとり、日々きっちりと予定通り工事を終えて行く必要があります。いくつ経験しても建築現場は同じ建物はなく、品質・工期を守るうえで苦労もありますがその分、新鮮で奥が深く、完成時の充実感はことほか大きなものがあります。

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若手の育成に力を入れ筋肉質な組織をつくりたい

今の現場には私のほかに、入社1年目と3年目の若手が入っています。彼らの指導も、大切な役割です。私は基本的な知識は教えますが、大切なことは当人たちが現場で挑戦し身をもって感じて身に付けてほしい。また若い者同士で相談したり、互いに刺激しあったりもできるので、キャリアのバランス面でも良いと思っています。今後はここに限らず、後進指導にも力を入れていきたいですね。当社は社員数は増えていますが、ただ大きくなるのではなく筋肉質な組織にする必要があると思います。20代、30代の社員が増えているなかで、私たち中堅以降の社員がより積極的に知識、技術の棚卸しをしていきたい。そして若手とともに中村建設をより強靭な企業として発展させていきたいと思います。